20番札所 鶴林寺[かくりんじ]

霊鷲山 宝珠院 鶴林寺

本尊:地蔵菩薩
本尊真言:おん かかかびさんまえい そわか
ご詠歌:しげりつる 鶴の林を しるべにて 大師ぞいます 地蔵帝釈

←19番 立江寺

地元の人や遍路からは「お鶴さん」と呼ばれ親しまれているが、「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と並び称される阿波の難所の一つで、標高570mの山頂までの表参道は「へんろころがし」といわれる急傾斜の山道である。

寺伝によれば、延暦17年(798年)に桓武天皇の勅願によって空海(弘法大師)が開創。

寺伝によれば、空海がこの山で修行中に雌雄の白鶴が杉の梢で小さな金の地蔵菩薩像を守護していた。空海はそれを見て、霊木に3尺(約90cm)の地蔵菩薩を刻み、その胎内に鶴が守っていた1寸8分の地蔵像を納めて本尊として鶴林寺の寺名を定めた。

境内の雰囲気が釈迦が説法をした霊鷲山に似ていることから山号にいただいたという。

平城、嵯峨、淳和の各天皇からの篤い帰依、源頼朝、義経、徳島藩祖蜂須賀家政などからの信仰も受けて大いに栄えた。

本尊の伝承として、昔、猟師が猪を追って山に入り矢を放ち、たどって行くと本堂で地蔵菩薩の胸に矢がささり血を流していた。

猟師は殺生を懺悔し仏門に入ったということから矢負いの地蔵と呼ばれ、本尊にはその傷が残っていると云われている。

山門を入ってしばらく参道を進むと右手に六角堂があり、さらに進むと左手に手水鉢があり右に70段の石段がある。

石段下の右手に忠霊殿、左手に護摩堂と大師堂があり、石段を上り詰めると本堂が建つ。本堂の周辺に鐘楼、三重塔がある。納経所は大師堂の先にある。

【2016年12月18日 車遍路】


仁王門

本堂:左右に鶴像

大師堂

三重塔


【2017年12月8日 歩き遍路にて】


仁王門 

仁王門を過ぎて、見上げると、三重塔

手水場の向かいに弘法大師像

手水場を過ぎると、納経所と大師堂がある。

納経所手前の階段の上に、本堂

「ふれあいの里 さかもと」で一緒だった青年お遍路さんが、先に着いて、納経中

本堂


大師堂

20番 奥之院

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