8番札所 熊谷寺[くまだにじ]

普明山 真光院 熊谷寺

本尊:千手観音菩薩
本尊真言:おん ばさら たらま きりく
ご詠歌:薪とり 水くま谷の 寺に来て 難行するも 後の世のため

←7番 十楽寺

四国霊場のなかで最大級の仁王門を構える。

縁起によると弘仁6年、弘法大師がこの地の閼於ヶ谷で修行をされていた。その折、紀州熊野権現があらわれ「末世の衆生を永く済度せよ」と告げられ、5.5センチほどの金の観世音菩薩像を授け、虚空はるかに去っていったという。大師はその場にお堂を建てて、霊木に自ら一刀三礼して等身大の千手観音像を彫造し、その胎内に金の尊像を納めて本尊にされた、と伝えられている。

元禄2年(1689)の寂本著『四國禮霊場記』には、「境内は清幽で、谷が深く、水は涼しく、南海が一望できる。千手観音像の髪の中には126粒の仏舎利が納められてある」という意の記述がある。境内にその鎮守堂があり、熊野権現が祀られている。

元禄のころ(1688〜1704)までに幾度か火災にあった説もある。ただ、昭和2年(1927)の火災では本堂とともに弘法大師作のご本尊も焼失している。その後、歴代住職の尽力により本堂は昭和15年に再建されたが、第2大戦で工事が中断、ようやく同46年に堂宇の全容が完成、新造された本尊の開眼法要が営まれた。

前述の仁王門は、貞享4年(1687)の建立で、徳島県の指定文化財である。和様と唐様の折衷様式で、間口は9メートル、高さは12.3メートル。2層目の天井や柱には極ごくさいしき彩色の天女の姿などが描かれている。大師堂に安置されている弘法大師坐像は室町時代の作で、県指定の文化財である。

【2016年 逆打ち 車遍路】

元々の予定は、ココまでだったけど、早く回れているので、次の霊場を目指す
徳島の1〜17番札所は、比較的近くに隣接しているから、どんどん回れる


中門

鐘楼

本堂

御朱印


【2017年10月 歩き遍路】

歩き遍路の場合、仁王門の正面から境内へ
去年、車遍路の時に仁王門と思っていた門は、中門だった

近づくと、かなり大きい
四国霊場最大の山門

駐車場に着くと、正面に多宝塔、左に納経所が見える


多宝塔


中門(二天門)

持国天と多聞天が両脇に立つ



本堂

本堂左の四十二段の男厄除け石段を上っていくと大師堂がある

本堂手前の左手に鐘楼

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