番外霊場 於久万大師堂

於久万大師堂(おくまだいしどう)は、大寶寺の境外仏堂である。
本尊は弘法大師。
御朱印は、44番札所 大寶寺にて。
伝承によれば、平安時代初期、弘法大師がこの地を巡錫中、山中を歩いて疲れたため休もうと一軒の民家を訪ねた。その家には”くま”という名の老女(娘であるともいわれる)が住んでおり、弘法大師を手厚くもてなした。さらに織っていた布を切り取り、弘法大師の汗を拭うために差し出した。

感銘を受けた弘法大師は「何か願いはないか」と問うと、”くま”は「ここは山の中ゆえ何もありません。この地が後の世まで栄えるようになるのが望みです。」と答えた。

これ以後、この地は栄えるようになり、地名は老女の名から”久万(くま)”と呼ばれるようになったという。”くま”は地元で崇敬され、後世、ここに大師堂が築かれた。

 

於久万大師堂の近くには、”くま”が弘法大師にお接待した饅頭だと伝わる「おくま饅頭」が売られている。

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