iPhone XRのDSDSで、3HKのeSIMを使ってみる

2018年9月に発表したiPhone XS,iPhone XR以降、DSDS(デュアルSIM デュアル スタンバイ)が使えるようになりました

中国本土・香港以外で発売されているiPhoneの場合、デュアルSIMといっても、2枚のSIMを使うわけでは無く、2枚目はeSIMという通信に必要な情報をオンライン上で書き込んで使用するデジタルSIMを使います
ちなみに、中国本土・香港版のiPhoneのDSDSは、1つのトレイの上下に物理SIMを2枚セットして使用するようです

さっそく、中国出張の時に、SIMロック解除したドコモ iPhone XRで3HKのeSIMを使ってみました
3HKは香港のキャリアなので、中国本土でも金盾(グレート ファイヤーウォール)を回避して、LINEやGoogle、Facebookを使えます
また、3HKのeSIMを契約すると20ヶ国で使用することが可能です
データ通信を日本のキャリアから3HKに切り替えるのも、今までのようにSIMトレイを抜いて、SIMを入れ替えるような作業無しに、設定で簡単に切り替えることが可能です

概要

3HKのeSIMで選択出来るプランは、10日間138香港ドル(日本円で約2000円)で利用可能なデータ通信のみ
データ転送量無制限ですが、1日の高速通信データ量に制限があり、1日に500MBまでは高速通信(4G LTE)で通信可能ですが、その後は128kbpsに低下してしまいます

また、10日間というのは連続している必要はなく、「データ通信をオンにした時点から香港時間の23時59分まで」が1日とカウントされます
途中で通信をオフにすると、次の日(香港時間)からは、カウントが止まります
プランの有効期限は、eSIMをアクティベーション・リチャージした日から90日間
eSIM自体の有効期間は、アクティベーション・リチャージ後、180日間

利用可能な国

中国:中国移動(China Mobile)
マカオ:3
台湾:Far East Tone
日本:Docomo
韓国:KT
シンガポール:Sing Tel,Star Hub
マレーシア:Digi,U-Mobile
タイ:True Move
フィリピン:Smart
ベトナム:Vietnamobile
オーストラリア:VHA
アメリカ合衆国:AT&T
カナダ:Rogers
イギリス:3
イタリア:3,Wind
スウェーデン:3
アイルランド:3,O2
デンマーク:3
オーストリア:3,Hutchison Drei
フランス:Orange

開通方法

3HKのHPで、eSIMの開通手続き

 3香港 | eSIM

「Buy Now」をクリックして進む

「NEXT」で、先に進み、電話番号とメールアドレスを入力します
電話番号の欄は、「0」を11桁入力しても問題なく手続きはできますが、契約完了時に、SMSが受信できるように自分の携帯電話番号を登録しましょう
(完了時に届くeSIMの電話番号と暗証番号は、リチャージ時に必要です)
登録は、日本の国番号+81の後に、携帯電話番号を先頭の0を削除して入力します
私は、携帯番号を入力しなかった為、日本でSMSを受信できなくて、暗証番号を、しばらく知ることが出来ませんでした

メールアドレスも普通に入力して進みます

入力したメールアドレスにワンタイムパスワード【6桁の数字】が届くので、入力して、先に進みます

クレジット番号等を入力して、決済を完了

iPhoneにeSIMを設定

メールアドレスに、登録用のQRコードと決済のメールが届きます 
この後、iPhoneに「3HK」を登録しますが、先ほど受信したQRコードをカメラで読み取る必要があるので、別の端末で受信するか、印刷する等の準備をしておきます
登録は、iPhoneの「設定」-「モバイル通信」の中にあるモバイル通信プランを追加】をタップします
すると、QRコードを読み込む画面に変わるので、先ほどのQRコードを読み込ませます

読み込みが完了すると新しい回線の名称を任意に設定する画面になります

「続ける」をタップすると、デフォルト回線の選択画面になるので、【3HKをモバイルデータ通信のみに使用】を選択します

これで、3HKのeSIMの追加が完了

使い方

国内にいる時

「設定」-「モバイル通信」の中の一番上の「モバイルデーター通信」で、国内で契約しているキャリアを選択、データローミングをオフ、【モバイル通信の切り替え】もオフとします

海外で使用する時

3HKに切り替えてから香港時間の23時59分までが1日とカウントされるので、出発日・帰国日の日本国内で切り替えておく方が無難です
こうする事で、海外で設定順番を間違えて、日本キャリアでデータローミングをオンにしてしまう危険も回避できます 
切り替えは、「設定」の「モバイルデーター通信」を3HKにして、香港以外の場所で使用する時は、【データローミング】をオン、【モバイル通信の切り替え】は、オフにします
そうすると、【モバイルデータ通信】に3HKがセットされ、【デフォルトの音声回線】にドコモがセットされている状態になります

こうする事で、勝手に『ドコモ回線』に切り替わって、高い通信料を支払う事を防ぎます
この状態でも、ドコモ回線に掛かってきた電話とSMSは受ける事は可能です

リチャージのやり方

リチャージ方法は、こちらのページに書いているので参考にして下さい

3HKのeSIMにリチャージしてみる

通信量について

1日に500Mを超えると速度制限がありますが、自分は、そこまで使ったことはありません
【追記】あとで、分かりましたが、写真のモバイル通信をオフにしておきましょう
「設定」-「写真」-「モバイル通信」でオフ
こうしないと、iPhoneで写真を撮ると、モバイル通信を使って、iCloudに写真をUPするので、けっこう通信量を使ってしまいます
WiFi環境になれば、まとめてUPされるので、それでも問題ないレベルだと思います

通信量が50%(250M),70%(350M)を超えた時点で、SMSが届きます

残り日数の確認方法

残りの日数が知りたい時には、電話で「##107#」と押し3HK回線で発信します
DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)状態では、電話とSMSを使う時に、どの回線を使うか選択が可能です
「キーパッド」でダイヤルする時に上部に表示されているデフォルト回線をタップすると回線選択ができます


しばらく待つと、SMSで現在残っているローミング日数などが送られてきます。

暗証番号の確認方法

自分は、登録時に、電話番号を登録なかったことで受け取れませんでした
再度、暗証番号を通知させる方法は、3HKのHP上に「503175」にSMSで空メールを入れると送られてくるように書かれていましたが、ここで問題発生
まず1つ目は、iPhoneでは、何かを入力しないとSMSが送信できないので、空メールが送れない
色々、調べた結果、jtと入力すれば良いことが分かりました

2つ目の問題は、日本にいる状態で「503175」に送信できない

これについては、ドコモと3HKの両回線ともNGで、+852の香港の国番号を付加してもNGでした
暗証番号が分からないと、チャージ出来ないので、今後、使い続ける事が出来ません
これについては、中国本土に渡った時点で、再チャレンジすると、すんなり送信できました

送信後、無事、暗証番号をSMSで受信しました

使用感

最後に、3HKの上海での使用状況ですが、これまで使っていたCMHK【中国移動香港】SIMより電波の掴みは良いです
行動を共にしていた同僚がCMHKを隣で使っていて電波が悪い時も、自分のiPhoneは何の問題もなく使用できる事が多かったです
また、データローミングを使うので、金盾にも引っかからず、Facebook、Google、LINEも普通に使う事ができました

2019年10月末、中国滞在時に、3HKで通信出来なくなる事がありました
その時の状況を別のページに書いています

iPhone XRのSIMロック解除が出来ない

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